同じ資格でも、受ける機関で合格率が33ポイント違う
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FP技能検定には、試験をやっている団体が2つあります。
日本FP協会と、きんざい(金融財政事情研究会)。

同じ級の学科で、合格率が32.63ポイント違いました。
両機関の公式ページを2026年9月3日に確認しました。
この記事でわかること
- 学科の試験時間・問題数・満点・合格基準は両機関で完全に同じ
- それでも3級学科の合格率は32.63ポイント、2級学科は23.11ポイント開く
- 2級・3級の受検手数料は1円も違わない。違うのは1級だけで8,000円差
- キャリアコンサルタントは学科が共通問題と明記。それでも実技は3回連続で開いた
学科の仕様は同じ。合格率だけ開く【結論】
3級学科は86.60%と53.97%。開きは32.63ポイントでした。
時間も問題数も合格基準も、1つも違わない
日本FP協会の2級・3級試験要綱ときんざいの2級試験要綱を並べました。
| 学科 | 試験時間 | 問題数 | 満点 | 合格基準 |
|---|---|---|---|---|
| 2級(両機関) | 120分 | 60問 | 60点 | 36点以上 |
| 3級(両機関) | 90分 | 60問 | 60点 | 36点以上 |
まったく同じです。
時間。
問題数。
満点。
合格基準。
4つとも一致していました。
合格率は、同じ期間で比べても大きく開く
2025年10月から2026年2月に実施されたCBT試験の結果です。
両機関が公表しています。
| 学科 | 日本FP協会 | きんざい | 差 |
|---|---|---|---|
| 3級 | 86.60% | 53.97% | 32.63pt |
| 2級 | 47.18% | 24.07% | 23.11pt |
3級で 32.63ポイント。
2級で 23.11ポイント。
受検者数はどちらも1万人を超えています。
3級学科は42,641人と19,510人。
少人数のブレではありません。
ただし「同じ問題か」は確認できなかった
ここは正直に書きます。
両機関の要綱を読みましたが、学科が共通の問題だという記述は見つけられませんでした。
仕様が同じなのは確認できた。
問題そのものが同じかは分からない。
そこまでです。
実技は、そもそも別の試験だった
同じ2級実技で、日本FP協会は40問100点、きんざいは5題50点です。
選べる科目の数が違う
| 実施機関 | 2級実技の科目 |
|---|---|
| 日本FP協会 | 資産設計提案業務(1科目) |
| きんざい | 個人資産相談業務/中小事業主資産相談業務/生保顧客資産相談業務/損保顧客資産相談業務(4科目) |
FP協会は1科目。
きんざいは4科目から選びます。
3級もFP協会が1科目、きんざいが2科目でした。
問題数も満点も違う
同じ2級実技です。
- 日本FP協会:90分/40問/100点満点/60点以上
- きんざい:90分/5題/50点満点/30点以上
40問と5題。
8倍の差があります。
時間は同じ90分。
中身の作りがまるで違いました。
他機関の実技合格は、免除にならない
日本FP協会の要綱に、こう書かれています。
一般社団法人金融財政事情研究会が実施した実技試験(個人資産相談業務、中小事業主資産相談業務、生保顧客資産相談業務、損保顧客資産相談業務、保険顧客資産相談業務)の免除はできません
実技は機関をまたげません。
学科の免除がまたげるかどうかは、要綱から読み取れませんでした。
1級は、受けられる試験そのものが違う
1級学科はきんざいだけ。実技の手数料は20,000円と28,000円です。
1級学科はきんざいでしか受けられない
日本FP協会は1級の実技だけを実施しています。
学科はやっていません。
きんざいの1級学科は8,900円(非課税)。
2026年度は5月24日、9月13日、2027年1月24日の3回です。
1級実技は8,000円差。しかも形式が違う
| 実施機関 | 手数料 | 科目 | 形式 |
|---|---|---|---|
| 日本FP協会 | 20,000円 | 資産設計提案業務 | 筆記(記述式) |
| きんざい | 28,000円 | 資産相談業務 | 記載を確認できず |
8,000円違います。
FP協会は年1回。
2026年は9月13日の13時30分から、120分の筆記です。
きんざいは年3回。
6月上旬、9月下旬から10月上旬、2月上旬から中旬。
合格率も出ています。
- きんざい:84.35%(2026年6月・受検703人)
- 日本FP協会:75.63%(2025年9月・受検1,338人)
実施時期が違うので、そのまま並べる数字ではありません。
2級・3級の手数料は、1円も違わない
2級は学科5,700円・実技6,000円、3級はどちらも4,000円です。
学科も実技も同額
| 区分 | 日本FP協会 | きんざい |
|---|---|---|
| 2級 学科 | 5,700円 | 5,700円 |
| 2級 実技 | 6,000円 | 6,000円 |
| 3級 学科 | 4,000円 | 4,000円 |
| 3級 実技 | 4,000円 | 4,000円 |
その列で最も高い値最も低い値
同額でした。
つまり2級以下は、金額で選ぶ話ではありません。
選ぶのは実技の科目です。
受験料が動いた資格を18件並べた記事でも、FPは2022年9月試験からの額のまま据え置きでした。
キャリアコンサルタントは「共通問題」と明記されている
もう1つ、機関が2つある国家資格を見ました。
学科は同一日・共通問題
JCDA(日本キャリア開発協会)の試験要項に、こう書かれています。
学科試験は、登録試験機関である当協会と特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会が共同で、同一日に共通問題で行います
共通問題。
公式にそう書いてありました。
手数料も同じです。
学科8,900円、実技29,900円。
キャリアコンサルティング協議会の試験概要も同額でした。
合格基準も同じ。
学科は100点満点で70点以上、実技は150点満点で90点以上です。
それでも合格率は3回連続で開いた
両機関が回ごとに試験結果を公表しています。
| 回 | 学科 JCDA | 学科 協議会 | 実技 JCDA | 実技 協議会 |
|---|---|---|---|---|
| 第30回 | 77.8% | 77.6% | 68.2% | 63.0% |
| 第31回 | 79.5% | 80.9% | 67.8% | 63.8% |
| 第32回 | 55.6% | 60.3% | 66.5% | 54.6% |
その列で最も高い値最も低い値
学科は0.2ポイントから4.7ポイント。
共通問題なので、そこは近い数字になります。
実技は違いました。
5.2、4.0、11.9ポイント。
3回とも、JCDAのほうが高く出ています。
第32回で、学科が20ポイント以上落ちた
表を見て気づいたことです。
第31回から第32回で、学科の合格率が両機関そろって急落しています。
- JCDA:79.5% → 55.6%(23.9ポイント減)
- 協議会:80.9% → 60.3%(20.6ポイント減)
平均点も落ちていました。
100点満点で、JCDAが76.8点から69.7点。
協議会が76.9点から69.1点。
共通問題なので、同じ動きになります。
合格ラインは70点。
平均点が合格ラインを割り込んだ回でした。
面接の評価区分の名前が違う
実技の合格基準を並べると、違いが出ます。
| 実施機関 | 面接の評価区分 |
|---|---|
| JCDA | 主訴・問題の把握/具体的展開/傾聴 |
| キャリアコンサルティング協議会 | 態度/展開/自己評価 |
点数の条件は同じです。
どちらも各区分で満点の40%以上。
名前だけが違う。
何を見られるかの言い方が、機関で分かれていました。
【Q&A】どちらで受けるか
Q. 合格率が高いほうで受ければ受かりやすいですか
そうとは言えません。
合格率は、受けた人の顔ぶれを含んだ数字です。
同じ人が両方を受けて結果が変わるかどうかは、この数字からは分かりません。
FPの実技は問題数も満点も違います。
キャリアコンサルタントの実技も、機関ごとに別の問題です。
Q. 受検者数はどれくらい違いますか
キャリアコンサルタント試験の第32回で、実受験者数はこうでした。
- JCDA:1,186人
- キャリアコンサルティング協議会:3,932人
約3.3倍の差です。
FPの3級学科も42,641人と19,510人で、倍以上の開きがあります。
Q. 他にも機関が2つある資格はありますか
調べたのは2つだけです。
FP技能検定とキャリアコンサルタント。
他の資格を横断して探してはいません。
きんざい1級実技の形式と、FP学科の共通性は確認できていない
- 日本FP協会・きんざい・JCDA・キャリアコンサルティング協議会の公式ページで確認しました(2026年9月3日)
- FPの合格率は 2025年10月〜2026年2月実施のCBT試験の公表値です
- FPの学科が両機関で同じ問題かどうかは、要綱から確認できませんでした
- 学科合格の免除が機関をまたげるかどうかも、要綱に記載を見つけられませんでした
- 1級実技の合格率は実施時期が違います(きんざい2026年6月、日本FP協会2025年9月)
- きんざいの1級実技が面接形式かどうかは、公式の記載を確認できませんでした
- キャリアコンサルタントの数字は各機関が公表した第30回〜第32回の試験結果です
- 機関が2つある資格を横断して探してはいません。2資格だけです
まとめ|金額より、実技の中身で決まる
- FP技能検定の学科は、試験時間・問題数・満点・合格基準が両機関で完全に同じ
- それでも合格率は 3級で32.63ポイント、2級で23.11ポイント開く(2025年10月〜2026年2月)
- 2級・3級の受検手数料は1円も違わない。 違うのは1級実技の8,000円だけ
- 実技は科目数も問題数も満点も違い、他機関の実技合格は免除にならない
- 1級の学科はきんざいでしか受けられない
- キャリアコンサルタントは学科が共通問題と公式に明記されている。手数料も合格基準も同じ
- それでも実技の合格率は3回連続でJCDAが高く、第32回は11.9ポイント差
- 面接の評価区分の名前は機関で違う
機関が2つある資格を選ぶとき、金額を比べても差は出ません。
見るのは実技です。
どの科目を選べるか。
何問で、何点満点か。
そこが違うと、対策の中身が変わります。
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